インドネシアの銀行口座、日本から代理人を通して解約する方法

インドネシアで口座を開設したのはいいけれど、解約しないでそのまま帰国してしまった。

また、インドネシアに来るからいいや、と口座をそのまま放置してしまった。

でも、なかなかインドネシアへ行く予定もないし、だらだらと月日が経過していくだけなので、何とかしなくてはと思ったことはありませんか。

そんな方はインドネシアに住んでいる人に代理人になってもらって、口座を解約することができます。

解約時に預金を日本の銀行口座に送金してもらう手続きをすることが可能です。

1.代理人を頼み委任状を用意する

広々とした銀行の待合スペース。

広々とした銀行の待合スペース。

代理人は日本人でもいいと思いますが、インドネシア人のほうが何かと便利かもしれません。

いずれにせよ、インドネシア在住で、銀行へ行き来できる人であることが必要です。

代理人の書式フォームを銀行側で用意していることもあるかもしれません。

既定の書式フォームがない場合、委任状は大体、下記のような内容の文面になります。インドネシア語から和訳したものなので、日本語的には少し変なのですが、ご勘弁ください。

委任状はインドネシア語の他、日本語のものも作成しておくといいでしょう。日本人なのにインドネシア語で委任状を書いたの?と聞かれないようにするためです。

「委任状の例」

末尾に署名をしている私(以下、甲という)は次の通りです。
名前 : ○○○○
出生地/生年月日 :○○○、○○年○○月○○日
国籍 : 日本
住所 : ○○○○
旅券番号 :○○○○

本書をもって甲は、インドネシアにおいて、○○銀行の預金口座を所有しており、それはすなわち、次の○○通貨預金であることをお知らせします。

○○通貨口座番号 :

インドネシアにおける○○銀行の口座解約手続き、そして、日本の口座への送金をするために、甲が直接出向くことはできないことから、甲は次の○○○○(以下、乙という)に委任をします。

名前 : ○○○○
出生地/生年月日 : ○○○、○○年○○月○○日
国籍 : インドネシア
住所 : ○○○○
住民登録証番号 ; ○○○○

インドネシアにおける○○銀行の口座解約、および、次の日本における甲の銀行口座への送金の手続きにおける要件として、○○銀行側が必要とする資料の手続き、および提出を行うためです。

銀行名 : ○○銀行
SWIFTコード : ○○○○
本店/支店 : ○○○○(番号○○○)
本店/支店所在地 : ○○○○
口座番号 :○○○○
名義 : ○○○○
住所 : ○○○○

以上、本委任状は必要に応じて使用するために甲が作成しました。

(場所名)、○○年○○月○○日

(甲のサイン)

(甲の名前)

2.代理人に必要書類は何か聞いてもらう

手続きはやや複雑なので、代理人になった人は、銀行に足繁く通うことになります。

手続きはやや複雑なので、代理人になった人は、銀行に足繁く通うことになります。

代理人に銀行へ行ってもらい、必要書類が何なのか聞いてもらいます。

電話で問い合わせても、出る人ごとに対応が異なることが多いので、実際に銀行へ行ってもらうことが重要です。

銀行側は必要書類の基準を用意していないことが多いので、思いつく書類は先回りして準備していくことも必要です。

銀行で必要書類が何であるか聞く時も、口頭によるやり取りでは、後々「言った言わない」の問題になるといけませんので、必要書類について明記したものを書類にしてもらったり、最低でもメモ書きと、それを伝えた行員のサインなどをもらうといいかもしれません。

3.必要書類の認証を行う

インドネシアサイドでも日本サイドでも、落ち着いて、じっくりと取り組みます。

インドネシアサイドでも日本サイドでも、落ち着いて、じっくりと取り組みます。

必要書類は口座の解約を希望する人が、日本側で揃えます。

全部揃ったら、最寄りの公証役場で認証してもらいます 。

東京都以外の地方の公証役場で認証してもらった方は、公証役場認証済みの書類を、今度は法務局に持ち込み、認証してもらう必要があります。

法務局で認証を得た書類を、今度は在日本インドネシア大使館で認証してもらいます。

公証役場⇒法務局⇒インドネシア大使館の認証が終了したら、書類をインドネシアにいる代理人に送ります。

大切な書類ですので、私の場合、特定の民間配達サービスを通じて送付することをお勧めしています。

書類が代理人に届いたら、代理人はその書類を持って、銀行へ行き書類を審査してもらいます。

審査の際、スムーズに行けば、手続きはやがて終了します。

追加書類を求められることもあります。

まとめ

煩雑な感じがしますが、信頼できる代理人がインドネシアにいる場合は、代理人を通じて解約の手続きができるこおがお分かりいただけたでしょうか。

私の経験をもとにして、この記事を書きましたが、場合によっては書類はインドネシア語にしなくても英語で大丈夫だったりすることもあるようです。

もし、インドネシアへ行くことが難しくなければ、口座の名義人が直接出向き、直接手続きをするのが一番簡単であることは言うまでもありません。

旅行がてら、インドネシアへ来られるのが手っ取り早そうですね。

これから、口座を開設される方は、やがて必要になるであろう解約のことも、あらかじめお考えの中に入れておくといいかもしれませんね。

 

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