インドネシア現地銀行、プライベートバンクの可能性

海外や日本でたびたび耳にするプライベートバンク。

プライベートバンクは、もともとスイスで発祥し、欧米で発展した、富裕層を対象に、銀行・証券・信託・保険・不動産など、総合的に資産管理や資産運用のサービスを提供する金融機関です。

インドネシアにもあるのでしょうか。

ざっと調べてみました。

インドネシアにもある

初代大統領と副大統領が描かれた旧100,000ルピア札。

初代大統領と副大統領が描かれた旧100,000ルピア札。

プライベートバンキングは、もちろん、インドネシアにもあります。

特に外資系銀行にはあるのですが、インドネシアの現地銀行にもあります。

中でもインドネシア国有銀行によるプライベートバンキングは、外資系銀行にも劣らない利点があると期待されています。

以下、2017年12月のKontan.co.idのニュースを参考にしながらご紹介します。

国有銀行のほうが顧客が多い

国有銀行のインドネシア国家銀行(BNI)↓

 

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インドネシアの現地銀行よりキャリアのある外資系銀行のプライベートバンキングは、商品やサービスの種類が多い点で優れています。

しかし、インドネシア国有銀行は、顧客の多さという点では外資系銀行よりも勝っているのです。

プライベートバンキングの経験が深い外資系銀行

国有銀行のひとつ、マンディリ銀行ディストリビューション取締役ヘリ・グナルディ氏によると、歴史的には確かに外資系銀行は商品やサービスの種類が多いとのことです。

2017年12月13日(水)、電子マネーの提携イベントの後、同氏がKontan.co.idに「プライベートバンキングのビジネスにおいては、現地銀行よりも外資系銀行の方がその歴史において優れている」と語りました。

氏によると、外資系銀行は(本国の)本社からのサポートがあるので、プライベートバンキングの商品やサービスを発展させることができているそうです。

以前から、この分野に集中してきた外資系銀行の幾つかが優れているのはそのためです。

国有銀行の挑戦

国有銀行、インドネシア国民銀行(BRI)の職員↓

 

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プライベートバンキングの分野での遅れを取り戻すため、マンディリ銀行は新商品を開発したり、既存顧客の資産を最大限に生かすなどの方法で、同分野に対し積極的に取り組んでいくということです。.

タックスアムネスティ(税金恩赦)からの資金によって、将来の運用資金額は増加し続けるだろうと、マンディリ銀行は見ています。

同行にとっての課題は、バリエーションに富んだ商品展開です。

プライオリティバンキングとプライベートバンキング

マンディリ銀行のウェルスマネジメント(資産管理)事業には、一般的な2つのセグメント(顧客層)があります。

それが、プライオリティバンキングとプライベートバンキングです。

上述のヘリ氏によれば、この2つの事業が今後発展するだろうとのことです。

(2017年)10月までの運用資金を対前年比(前年の同期間との比較)で見ると、年に20%の伸びを記録しているのだそうです。

どれぐらいの顧客がいるの?

国有銀行の場合

マンディリ銀行

2017年12月現在、同行には5万人のプライオリティバンキングの顧客を抱えています。

同行はインドネシア国内に50~60か所のプライオリティバンキングのアウトレットを持っています。

これに対し、プライベートバンキングの顧客は1,200~1,300人います。

プライベートバンキングの顧客による運用金は40~45兆ルピア(1円=130ルピアとすると約3,076億9,230万7,692~3461億5,384万6,154円)です。

プライオリティバンキングとプライベートバンキングの運用金の合計額は165兆ルピアになります。

インドネシア国家銀行(BNI)

同じく国有銀行であるインドネシア国家銀行(BNI)ウェルスマネジメント課ジェネラルマネージャーのネニ・アスリアニ氏によると、同行のウェルスマネジメントの資金は107兆ルピアです。

「私たちはより種類に富んだ商品を提供しています」と同氏は語っています。

エメラルド(同行のプライオリティバンキング名称)の顧客に対するサービスと特典を向上させているということです。

民間銀行の場合

OCBC NISP銀行

インドネシアで最も古い民間銀行のひとつOCBC NISP銀行の代表取締役パルワティ・スルジャウダジャ氏によると、プライベートバンキング事業は現在、順調に伸びているといいます。

「私たちは他の金融市場における同様の商品と競合するプライベートバンキングの商品を提供しています」と同氏は語っています。

CIMBニアガ銀行

やはり民間銀行のひとつであるCIMBニアガ銀行のコンシューマー(一般顧客)バンキング取締役ラニ・ダルマワン氏によると、プライベートバンキング事業の潜在性は高いといいます。

同氏は「もっとも魅力的なプライベートバンキングの手段は何なのか、人々は注目していくでしょう」と言っています。

インドネシア経済の全体的な発展に伴い、プライベートバンキング事業の発展も期待されているようです。

さいごに

日本での貯蓄に不満を抱える私たちが、海外のプライベートバンキングに目を向けることは自然なことだと思います。

ただ、プライベートバンキングは富裕層向けなので、資産をある程度所有していなければなりません。

プライベートバンキングを利用するための、最低資産額は国有銀行のインドネシア国民銀行(BRI)で100兆ルピア(1円=130ルピアとすると約7憶6,923万円)です(根拠:https://keuangan.kontan.co.id/news/bank-bumn-dan-bank-asing-bersaing-private-banking)。

筆者は残念なことにプライベートバンキングにはまだ縁がありませんが、プライオリティバンキングであれば、かなりお世話になっています。

以上ご参考になれば幸いです。

 

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