ジャカルタのビジネス街でローカル社員がこぞって昼食に食べに行く、幸せになれるアチェ料理屋
辛いものはトレーニングで食べられるようになる
ビジネスパーソンが集中するジャカルタのオフィス街でのお昼ご飯はどこへ行こうか、迷うこともあるのではないでしょうか。今回は私どものお客様から、ジャカルタで日本人が行くようなレストランもいいけど、インドネシア人に人気のあるレストランも知りたい、というご要望をいただきました。お客様、記事のリクエストをいただき、ありがとうございます!
今回ご紹介するお料理は、ちょっと辛いです。辛いのは駄目という方は、本当に残念なのですが、本当の意味でインドネシア料理を堪能できないかもしれません。インドネシアでもさすがに赤ちゃんに辛い物をあげることはありませんが、親の食べる物を真似てじょじょに慣れていくため、インドネシアの子供たちは就学するぐらいになると、ほぼ大人と同じ物を食べているのが一般的だと思います。
辛い物はトレーニングによって食べられるようになります。辛い物は少しずつ食べるのがコツで、大量に食べたり、空きっ腹に辛い物を食べると、お腹を壊します。少しずつ、慣れていけば、インドネシア料理の辛さは世界的にはそれ程ではないので、必ず食べられるようになるのではないかと思います。
辛いものを食べるメリット
辛い物を食べられるメリットは、インドネシアの人に親近感をもって受け入れられ、私たち自身の食の楽しみも広がるだけではありません。
「辛い」という感覚は実は味覚ではなく痛いという触覚なのだそうです。人は痛さを感じると、身の危険を守るためにアドレナリンという物質を分泌するといいます。アドレナリンは興奮している時に出ている神経伝達物質です。次に、その興奮状態を和らげるために、鎮静作用のある神経伝達物質エンドルフィンが出るため、辛い物を食べると恍惚感・多幸感を感じられるようになります。エンドルフィンは脳内麻薬とも言われ、脂っぽいもの、チョコレートなどによっても分泌されるそうですが、どれも中毒性がありそうですね。辛い物も中毒になる可能性はありますが、その点は覚悟いただくと良いかもしれません。
ただ、私の場合は20年以上辛い物を美味しくいただいていますが、日本へ一時帰国中などは辛い物がなくても大丈夫なので、中毒にはなっていないと思います。
インドネシアで最も辛い料理はアチェ料理?
私のお勧めする次のレストランは、スマトラ島の最西端のアチェ地方のお料理を提供しています。
Seulawah:Jl. Bendungan Hilir Blok G2 No.8, RT.5/RW.3, Bend. Hilir, Tanah Abang, Kota Jakarta Pusat, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 10210
このレストランの付近にも他のアチェ料理屋さんがあるかもしれません。
アチェは地理的にインドやバングラデシュに近いことから、インドネシアの中ではスパイスを多めに使う傾向があります。そして、昔、アチェ料理にはスパイスとして大麻がごくごく普通に使われていました。現在ではもちろん、インドネシアでも大麻に関わることは非合法とされます。アメリカの一部の州では合法化されているので、その毒性には疑問が持たれていますが、アメリカの大麻屋さんは警備も厳重でおどろおどろしいようですし、子供にはやはり害があるという情報もあるようです。大麻で癌が治るという話もあるので、利権が絡んで情報が錯綜しているのかもしれませんね。
そして、アチェの人は辛い物などが影響しているかどうか分かりませんが、就学率、識字率も高く、活動的な人が多いのではないかと思います。アチェ料理は一般的な少し甘さのあるインドネシア料理に飽きてしまった方にもおすすめです。ご紹介したレストランの他にも各地でACEHと書かれた料理屋さんがあったら、ぜひ、お試しください!