【2018年物価】米1キロ118円? インドネシアの食材の値段
インドネシアの生活を知るためには、物価を把握することが重要です。
私たちがインドネシアで食事をする際、自分で材料から購入するといったことは稀ではないでしょうか。
庶民の生活を理解するため、インドネシア国家戦略食料価格情報センター(PIHPS Nasional:Pusat Informasi Harga Pangan Strategis Nasional)https://hargapangan.id/ に基づいた、食料品の価格をチェックしてみました。
政府が戦略的に設定していると思われる、主要な食料品の価格を知ることができます。
インドネシアの市場の種類
上の動画はインドネシアの伝統的な食料品市場(あまり上手く撮れていなくて、すみません)です。
こういった市場は政府が管轄しています。
日常的に市場で買い物をしたりしていると、自然に分かるのですが、市場と言っても、親市場(Pasar Induk)と普通の市場が存在します。
そして、親市場のほうが価格が安いことに気付きます。
つまり、普通の市場では、親市場から仕入れてきた物を販売しているのです。
国家戦略食料価格情報センターによると、市場は次のような種類に分けられています。
- 伝統的市場(Pasar Tradisional)
- 現代的市場(Pasar Modern)
- 卸売り業者(Pedagang Besar)
それぞれの市場によって、価格も変わってきます。
チック可能な食料の品目
上述の3種類の市場のいずれにおいても、次の食料品が指定され、価格が調整されています。
- 米
- 鶏肉
- 牛肉
- 鶏卵
- 赤小たまねぎ
- にんにく
- 赤とうがらし
- 揚げ油
- 砂糖
実はこれら9種類の食料品には、さらに細分化されたカテゴリーがあるのですが、ここでは省略します。
食料品の価格例
では、実際に食料品価格の例を見てみましょう。
上述の国家戦略食料価格情報センター(https://hargapangan.id/)のサイトで、2018年11月16日付、ジャカルタ首都特別市の食料品価格を調べてみました。
主要な食料品の価格は次のように表示されました。
これを見やすいように表にしたのが次表です。
2018年11月16日付、ジャカルタ首都特別市、伝統市場の食料品価格(出典:https://hargapangan.id/)
食料品名 | 価格
(ルピア/kg) |
価格(円/kg、1円=125ルピア換算) |
米、低品質1 | 11,400 | 91 |
米、低品質2 | 10,700 | 85 |
米、中品質1 | 12,850 | 102 |
米、中品質2 | 11,900 | 95 |
米、高品質1 | 14,750 | 118 |
米、高品質2 | 13,250 | 106 |
鶏肉 | 35,750 | 286 |
牛肉、品質1 | 132,500 | 1,060 |
鶏卵 | 23,500 | 188 |
赤小たまねぎ | 33,650 | 269 |
小とうがらし赤 | 36,650 | 293 |
砂糖、ローカル | 12,750 | 102 |
これらの価格はおそらく親市場での価格ですので、実際、人々が買い物をする時の価格は、さらに上乗せされたものになります。
また、ジャワ島内において、生産の殆どを頼っている品目もあると思われます。
地方に行くと、食費が高くなることがあるのも、うなづけますね。
ジャワ島内にある首都のジャカルタが、最も価格が高いと思われるかもしれませんが、品目によっては、ジャワ島から遠くなれば遠くなるほど高価になる側面があります。
さいごに
インドネシア人の月給が約2万円強であるお話をしましたが、月給に比較すると、感覚的に安くないと思われたのではないでしょうか。
また、価格調整が行われている品目を見ると、インドネシアの人々にとって大切な食料品が何であるのかが分かり、興味深いです。
例えば、トウガラシは大きなカテゴリーとして、赤トウガラシと小トウガラシがあります。
赤トウガラシは更に赤大トウガラシと赤くねりトウガラシに分かれます。
小トウガラシは緑小トウガラシと赤小トウガラシに分かれます。
(トウガラシ名は意訳です。)
トウガラシがいかに、インドネシアの食生活に欠かせないものなのかが分かります。
定められた品目である、米、鶏肉、牛肉、鶏卵、赤小たまねぎ、にんにく、赤とうがらし、揚げ油、砂糖は、休日を除き、毎日、価格が変動します。
大切な食料を安定して供給しようとしている、インドネシア政府の取り組みのひとつと言えそうです。
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