【外国人労働者雇用】日本で働くインドネシア人の資格の違い

日本における日本人の雇用が難しくなってきた昨今、若い労働力を確保するために、外国人労働者の受け入れを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

労働力とひとくちに言いますが、あなたの求めているものは、ブルーカラーにおける労働力なのか、ホワイトカラーにおける労働力なのか、どちらでしょうか。

すでに日本で働くインドネシア人も、大別すればその職業はブルーカラーとホワイトカラーのどちらかになると思います。

筆者の独断的な見方かもしれませんが、今回は、日本におけるブルーカラーとホワイトカラーのインドネシア人労働者について、資格の違いなどをご紹介しようと思います。

ブルーカラーとホワイトカラーに大別するワケ

日本の農家の人手不足も深刻ですよね。

日本の農家の人手不足も深刻ですよね。

ブルーカラーとは、直接生産に関わる作業を行う人のことです。

ブルーカラーの仕事は力を使うことが多く、若く体力がある人のほうが生産性があがりやすいです。

通訳、翻訳、デザインなどは専門職と言うことができます。

通訳、翻訳、デザインなどはホワイトカラーと言うことができます。

外国人労働者というと、ブルーカラーのほうをイメージすることが多いのではないでしょうか。

例えば、漁船に乗って漁を行ったり、畑に出て農作業を行ったり、工場の工員として作業を行ったり、梱包や仕分けを行ったり、調理をしたりといった作業に従事する職業のことを、ここではブルーカラーと呼ばせていただきます。

一方、通訳、翻訳、デザイン、設計、医療、ITなどはホワイトカラーと呼ばせていただきます。

なぜ、このように分けなければならないのでしょうか?

それは、ひとくくりで両者を語ることが難しいためです。

資格の違い

肉体労働は嫌? ホワイトカラーがいい?

肉体労働は嫌? ホワイトカラーがいい?

ブルーカラー ホワイトカラー
1.滞在名目 研修(研修生 特定活動(技能実習生 就労
2.受け入れ先の負担 賃金ではなく一切の生活に関わる手当、渡航・保険・管理等全般を負担 賃金 賃金
3.時間外労働 認められない 認められる 認められる
4.在留期間 6か月または1年 1年または2年 1年または3年

筆者が独断的にまとめてしまいましたが、おおざっぱな違いは上の表のようになります。

見た目はどれも「労働者」のように見えますが、研修ビザで日本に滞在し、働いている人々は、外国人研修生と呼ばれ、スキルを身につけて、母国にそのスキルを還元するために、日本に滞在していることになっています。

研修ビザだけでは、日本で必要とされている労働力を確保できなことから、ブルーカラーでありながら、特定活動ビザという名目で労働力を確保しているのが、技能実習生のようです。

研修生・技能実習生の「夢」が特に大きいワケ

日本人の職人さんにも育ってほしいですよね。

日本人の職人さんにも育ってほしいですよね。

研修生として日本にやって来るインドネシア人たちの目はキラキラと輝いています。

期待と夢を抱き、「働きに」やってきます。

おそらく誰ひとりとして、「スキルを身につけるために」やってくるのではないと思います。

高校などを卒業したものの、母国ではよい働き口がないので、家族の期待をひとりで背負って来日します。

インドネシアにある職業訓練機関にお金を払い、日本語や日本文化について勉強をしています。

職業訓練機関の数も多く、純朴な若者を獲得し「教育」し「送り出す」ことで収益を上げています。

職業訓練機関は民間によって運営されているのが基本のようですが、インドネシアの外務省と提携しているところもあります。

政府との提携がある職業訓練機関は、政府の助成があるため、訓練生の経済的負担は少ないですが、優秀な人しか採用されないという狭き門になっているようです。

彼らは、このような職業訓練機関に入るために、田舎の田畑を売ったり、借金をしていることも多いのです。

*インドネシアの「東大」インドネシア大学の学生さん↓

 

View this post on Instagram

 

Universitas Indonesiaさん(@univ_indonesia)がシェアした投稿

ホワイトカラーとして日本で働いている人は、大学を卒業していたりします。

ある程度の資金を持った人です。

ブルーカラーとホワイトカラーのインドネシア人をひとからげに論じることができないのは、このためです。

他国出身の人と同じく、インドネシア出身のブルーカラーの人々の労働問題を耳にすることもありますが、受け入れ先・雇用先になろうとしている方は、文化も習慣も異なる外国人労働者を、日本人労働者と同じように扱うのはそもそも無理だということを理解する必要があると思います。

人を雇うのは投資(おわりに)

労働力にお金を投じるのは、「消費」であるか「投資」であるか、どちらでしょうか。

「消費」は使い捨て、「投資」には利益がついて戻ってきます。

目先の節約だけに気を配ると、かえって利益はめぐってきません。

日本人を雇うのが難しいから、外国人を雇おうという発想では、なかなか立ち行かなくなっても、当然と言えば当然なのかもしれません。

外国人にしかできないことだから、外国人を雇うのだという、投資的発想のほうが前向きです。

あなたの今のお仕事に不足している労働力は、本当にインドネシア人でないとできない内容でしょうか。

日本人でもできる仕事を、わざわざインドネシア人にやってもらおうとしていませんか?

 

お問い合わせ無料メルマガFacebookページ