インドネシアでビジネスを成功させる服装【色について】 

習慣も文化も日本とは違うインドネシア。

ビジネスシーンでは、どんな服装であれば良いのでしょうか。

ろうけつ染めのバティックが正装だと、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ビジネスを成功させるための服装を論じるにあたり、色の要素は外せません。
周りの雰囲気に合わせつつ、好印象を持たれるにはどうしたらいいでしょうか。

インドネシアでは、何色を身に着けるとビジネスが成功するのでしょうか?

どんな色でも成功する

色とりどりのスカーフ。

色とりどりのスカーフ。

インドネシアの人々は一般的にカラフルな色を好みます。

そして、特定の色が特定の意味を持つことは、それほど多くありません。

亡くなった人がいることの印である黄色く小さい旗、イスラームの象徴である緑、その他、各政党のシンボルカラーなど、色が意味を持つこともありますが、どんな色にもタブーはありません。

ちなみに、スハルト大統領時代以来の各政党の色は以下のようになります。

  • 黄:Golkar(ゴルカル党)
  • 赤:PDI(闘争民主党)
  • 緑:PPP(開発統一党)

2018年現在、この中でも黄と赤は、変わらず政党のイメージが強いと思います。

特に赤色はめったに単独では着用しないためか、全身をこれで固めてしまうと、赤=PDIというイメージが、かなり強くなるような気がします。

様々な色や模様が見られる道沿いの店舗。

様々な色や模様が見られる道沿いの店舗。

スハルト大統領時代は、政府によって3政党しか認められていなかったと記憶しています。

しかし、現在では様々な政党が発足でき、それぞれのシンボルカラーもあるかないか分からないほどです。

そのため、政党の色のイメージは以前ほど強烈ではなくなりつつあるようです。

そして、イスラーム系政党であるPPPは今も緑色がシンボルカラーですが、もともと緑はイスラームそのものを象徴する色なので、緑=PPPという印象はあまりありません。

緑は青と同じぐらい、服装には頻繁に使われる色なので、イスラームというイメージさえほぼありません。

ただ、黄と赤については、もし、毎日、黄色や赤色ばかり着ていれば、「その政党の支持者なの?」と聞かれるかもかしれません。

赤×白は国家主義者の色?

赤×白はインドネシア国旗を象徴します。

赤×白はインドネシア国旗を象徴します。

毎年、独立記念日である8月17日の1か月前にもなると、インドネシアの町々では国旗の色である赤×白の旗や”のぼり”などで飾られ始めます。

赤×白にちなんだファッションを提案するショーウィンドウなども目につきます。

そして、実際に赤×白を身に着ける人も時々見かけます。

国家主義者と言えば大げさですが、このような人々はインドネシアをとても愛している人たちです。

赤×白のインドネシア国旗。

赤×白のインドネシア国旗。

愛国主義者≠宗教主義者(このような言葉はないかもしれませんが)という構図があるように思います。

インドネシアでは、宗教的に生きている人も「愛国」である印象なのですが、愛国を服装で表したりはしないようです。

あなたがもし、赤×白ファッションを実践したならば、宗教的な人にはウケないかもしれません。

モノトーン、ビビッド、パステル何でもあり

インドネシアでは派手な色でも大丈夫。

インドネシアでは派手な色でも大丈夫。

色には特にタブーなどはありませんので、基本的にはどんな色を身に着けていても問題はありません。

インドネシアでは、ビジネスシーンの男性でも色のついたシャツを着るのが普通です。

日本のように毎日、白っぽいシャツにする必要はありません。

女性の場合も、日本のように結婚式では花嫁と同じ色である白はやめておくというルールもありません。

また、お葬式に黒を着るような決まりもなく、普段と同じように、色とりどりの服装で大丈夫です。

おおよそ2000年以降の傾向として、以前はそれ程でもなかったパステルカラーも好まれるようになっているようです。

男性も女性もビビッドなカラーだけでなく、さりげなくパステルカラーを着こなすことが増えてきたように思います。

ビジネスシーンでは、パステルカラーのような、さりげなさが好まれるのかもしれません。

まとめ

どんな色の服装でもインドネシアでは成功することに確信を持っていただけたでしょうか。

しかし、ひとつだけ注意したほうがいいことがあります。

アースカラーのようなナチュラルな色の中でも「くすんだ色」は好まれないことがあります。

特に庶民層ではこの傾向が強いと思います。

ジーンズにあるようなストーンウォッシュ、つまり「はげた色」もバツです。

単一、かつ同色にむらなく染まっているのが好まれます。

モノトーンだけで何とかなってしまう日本と違い、カラフルであることを好むインドネシアでは、ご自分のお気に入りカラーを持つのもいいかもしれませんね。

 

 

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