インドネシアで『肌の露出』をお勧めしない3つの理由
熱帯性気候のインドネシア。
特に首都ジャカルタは蒸し暑いです。
日本の夏と同じように、涼しげなファッションを楽しむ日本人女性・男性を見ることがあります。
しかし、インドネシアでは肌を露出する服装はお勧めしません。
3つの理由をご紹介しますね。
1.目立つので外国人と分かり安全上よくない
肌の露出度が高いと、日本にいる時などと比べ、目立ちます。
インドネシアの人々は街を歩く時なども、周囲の様子をよく見ているので、目立つ人はなお更、よく見られることになります。
よく見られる結果、外国人であることが分かってしまうことも多いでしょう。
街にいる人々が全て善良な性格であれば、問題はないのですが、悪意のある人がいたとしたら、どうでしょうか。
犯罪の対称になってしまったら大変です。
肌を露出すると、安全上よくないのです。
2.品がよくないとみなされる時がある
「安全上よくない」こととも関連するのですが、肌の露出度が高いと、品がよくないと思われるようです。
悪意を持った人は、品がよくない人を矛先にしてしまうといった面もあるでしょう。
特にタンクトップなどの二の腕が見える服装、首の周りや肩が露出しているのはよくないようです。
私がジャカルタで日本のお客様をご案内した時の経験なのですが、お客様がタンクトップなどを着ている場合は、訪問先であまり丁寧に対応していただけないことがあります。
お客様ご自身はそれに気がつかないことが殆どですが、長年、こちらに住んでいる私は、人々の身振り、目線、話し方などの微妙な違いで、丁寧に対応されていないと分かります。
インドネシアのショッピングモールなどへ行くと、現地の女性が肌の露出度が高い服装をしているのを見かけるので、「日本と変わらないな」と安心する方がおられます。
でも、実はそうではないのです。
ショッピングモールなどで見る、肌の露出度が高い現地の女性は、「故意に」そのような服装をしている人や、ノンムスリムであることが殆どだと思います。
日本人女性の多くはノンムスリムだから、いいのではないかと思われるかもしれません。
ですが、ノンムスリムの女性でも、よく見ると、首回りはそれほど露出していなかったり、TPOにみあった服装をしているので、ただ単に露出度が高いだけではないようです。
いずれにせよ、ムスリムが多いのは明らかなので、インドネシアで肌を露出した服装をするのは、イメージダウンのリスクを抱えているようなものです。
特にビジネスの場で、もっともリスクが低く、好感を持たれる服装は、女性の場合は「長ズボン+長袖のシャツ」だと思います。
スカートだと短い丈になりがちなので、個人的にはお勧めしません。
3.健康上よくない
インドネシアの人々は体感温度が、私たち日本人とは違います。
私たちがちょっと涼しいと感じるぐらいの気温でも「寒い」と言ったりします。
かといって、クーラーをかけるときは、20度未満に設定するのが普通なので、とても寒く感じることがあります。
このような両極端については、私も理解に苦しみます。
とはいえ、極端に寒い場面と極端に暑い場面が交互にやって来る環境において、体温を一定に保つためには、肌の露出を少なくする方がよいのです。
また、炎天下で肌を露出すれば、シミ、シワを加速させるだけでなく、実は体温が上昇します。
日本で話題になる熱中症のほとんどは「炎天下に屋外で皮膚を出して運動している」ことが原因だそうです。
日本でも屋外で農作業をする人や、ゴルフのキャディーさんなどが肌を覆った服装をしているのは理にかなっているのですね。
肌を露出すれば、寒い時には体を冷やし、暑い時には体を熱するので、健康によくないというわけです。
その他、肌を覆っていれば、虫に刺されたり、植物にかぶれるといったことも防げます。
まとめ
- 目立つので外国人と分かり安全上よくない
- 品がよくないとみなされる時がある
- 健康上よくない
以上、インドネシアで『肌の露出』をお勧めしない3つの理由でした。
肌を露出しない方が好感を持っていただけるのは、女性に限りません。
男性も休日に外出する場合は、半ズボンや袖なしのシャツなどを着てしまうと、妙に目立ってしまったり、品がよくないと思われるようです。
インドネシアでは貧困層が多い住宅密集地などに行くと、上半身裸の男性が歩いていたり、軒先で座っていたりします。
社会階層が高くなるにしたがって、そういった傾向は薄くなるようです。
ですので、男性にも肌の露出はあまりお勧めではないのです。
周囲のインドネシア人の方に、服装について聞いてみるのも面白そうですね。
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