渋滞知らずジャカルタ・バンドン3時間強の列車旅
ジャカルタから郊外への移動については、便利な車に頼ることが多いものです。
高速道路は渋滞がひどいだけでなく、運転の仕方やスピードの度合いによっては、安全的リスクが高いと思われます。
ジャカルタ・バンドン間約155キロの移動には、渋滞とは無縁の列車の旅をお勧めします。
ガンビル駅を出発
ジャカルタから郊外へ向かう列車が出ているガンビル駅が旅の基点になります。
ガンビル駅は独立記念塔モナスのすぐ近くにあります。
切符はインドネシア鉄道公社(PT Kereta Api Indonesia)のサイト(https://www.kai.id/)から予約もできるのですが、窓口で購入するほうがいいかもしれません。
複数名の場合、サイトから切符を購入すると、席がばらばらになってしまいます。
キャンセルの際も駅の窓口へ向かわなければなりません。
また、郊外へ向かう列車の予約にあたっては、パスポートなどの身分証明証が必要になります。
エコノミークラスとエグゼクティブクラス
エコノミークラス
筆者が利用したのはバンドンを朝の4時15分に出発する列車でした。
チケットは朝3時15分ごろ開いた窓口で購入しました。
エコノミークラスしか残っていなかったので選択の余地はありません。
エグゼクティブクラス
筆者が利用したのは、ガンビル駅を夜23時20分に出発する最終列車でした。
チケットは当日その場で窓口購入しました。
両者の比較
2018年12月に筆者が利用した際のジャカルタ・バンドンの片道料金はエコノミークラス110,000ルピア(約840円)、エグゼクティブクラス160,000ルピア(1,220円)でした。
僅か380円ほどの差なのですが、エグゼクティブクラスの方が断然席周りのスペースにゆとりがあり疲れません。
エグゼクティブクラスの座席には、飛行機の最前部の座席に付いているような取り出し式のテーブルが備え付けられています。
トイレも飛行機のものや、日本の新幹線のものより広く感じられ、清潔感も十分です。
差額による恩恵は大きいので、エグゼクティブクラスがおススメです。
実はエグゼクティブクラスの倍額以上の高級クラスも存在します。
ただ、座席数が限られているのか、すぐに売り切れてしまいます。
車内販売と従業員向け食堂
ジャカルタからバンドンは3時間強なのですが、車内販売はその間、1回だけやってきてくれます。
エコノミークラスにもエグゼクティブクラスにも販売カートが来てくれます。
支払いはルピア現金なので、ちゃんと用意しておきましょう。
飲食後のゴミは座席手前のポケットにゴミ袋が用意されているので、そこに入れておきます。
終点が近づくと、係の方がゴミを回収してくれます。
クルー用の食堂車にお邪魔して、コーヒーを飲んだり、軽食を食べることもできます。
列車はかなり揺れるので、歩行の際には十分注意してください。
さいごに
筆者はバンドン⇔ジャカルタ間をよく行ったり来たりするのですが、今までずっと車で高速道路を利用していました。
最近、高速道路のスピード感が怖く、始終ドキドキするようになった他、渋滞が嫌で移動がおっくうでした。
渋滞していない時は、運転手さんの運転の仕方が時速100キロぐらいは当たり前、常に車線変更をするという具合です。
追い越し車線も徹底されていなため、どの車線でも追い越します。
そこで、列車の利用を試したところ、列車内のほうがゆったり過ごせ、時間の節約になりました。
2018年現在、ジャカルタ⇔バンドンを30分で繋ぐという新しい交通システムLRTが建設中です。
LRTが稼働し始めても、筆者の場合、新しいものは安全性が不安なので、しばらくは、100年も前にオランダが建設したこちらの列車にお世話になりそうです。
これをお読みになったあなたもぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
サイトでは公表できないこともありますので、もっと詳しく知りたい方は、清水までお気軽にお問い合わせください。