2019年開通予定、無人運転のジャカルタ近郊新交通システムって何?
ジャカルタから高速道路を通って、郊外へ行く時に建設中の高架をご覧になった方もおられるのではないでしょうか。
これは、首都近辺の渋滞を解消すると期待されている、ジャボデベックLRT(LRT Jabodebek)という名の新交通システムです。
無人で走るというこの新交通が一体どんなものなのか見ていきましょう。
次のサイトを参考にしながら、ご紹介しますね。
https://economy.okezone.com/read/2018/11/05/320/1973609/lrt-jabodebek-bakal-dioperasikan-tanpa-masinis(2018年11月5日)
ジャボデベックLRTってどんな意味?
建設中のジャボデベックLRTのニュースです↓
ジャボデベック(Jabodebek)はジャカルタ・ボゴール・デポック・ブカシ(Jakarta-Bogor-Depok-Bekasi)の略語です。
LRTはLight Rail Transit、つまりライトレールトランジットです。
日本ではライトレール、または軽量軌道交通とも言われるようです。
ジャボデベックLRTは、ジャカルタを中心に、その郊外にあるボゴール、デポック、ブカシの都市を結ぶ軽量軌道交通というわけですね。
LRTは富山市の路面電車で導入されているほか、宇都宮市でも建設が始まっているようなのですが、日本ではポピュラーではありません。
従来型の鉄道交通がすでに需要を満たしているので、日本ではあまり必要ないようです。
ジャカルタとその近郊では路面電車ではなく、高架の上を走ります。
その高架がニョキニョキとできてくるのが見てとれ、さすがにまちの様相がかなり変わってきているなあと思います。
2019年に開通した暁には、今度こそ、ジャカルタの渋滞が緩和されるといいですね。
どこが作っているの?
大枠では次のようになっているようです。
- 鉄道の建設:PT ADHI KARYA
- 車両の製造:PT INKA(Industri Kereta Api)⇒原動機:PT Pindad
- ITS(セプルーノペンベル技術大学)デザイン(筆者調べ)
パレンバン市ですでに開通しているLRTもPT INKA製です。
原動機についてはスペインのCAF社に頼っていましたが、PT INKAがCAF社に、Pindad社に対する指導を要請しています。
Pindad社製の原動機は現在、スペインで試験されていて、将来的には、Pindad社が自社のみで製造できるようになることが期待されています。
さいごに
1997年ごろインドネシア大学へ通っていたとき、電車によく乗っていました。
扉は開きっぱなしなのに、なぜか扉付近に引っかかるように乗っていた人が多かったです。
きっぷも窓口で駅員さんから現金で買っていました。
ある日、電車に乗って、つり革を持って立っているとき、一度列車がぐらっと大きく揺れ、腰をひねってしまいました。
とても痛いのが何日も続き、やがて、インドネシア式オイルマッサージでころっと治りました。
東京の電車ではつり革なしでも大丈夫だったのに、インドネシアではつり革につかまっていたのにも関わらず、体を傷めてしまったのでした。
今度できるLRTはそんな揺れがない快適な電車だったらいいなと思っています。
無人運転だというのが気になりますが、楽しみですね。
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